ORBIT-EX2 NC制御盤
概要
ORBIT-EX2のNCロールフィーダーと連携し高速・高精度送りを実現する制御装置です。
特徴
ORBIT-EX2の機械本体と連携する事で最大800SPMの高速材料送りを実現。
操作性を重視し現場に即したレイアウトで、煩わしいキー入力やプログラムの作成を必要としません。
当社独自に開発したハードウェアと高性能マイクロプロセッサーを搭載する事により、耐ノイズ性・材料の重さや負荷に応じたパワー出力・連続送り時の瞬時応答性など優れた性能と信頼性を提供します。
ハードウェアからソフトウェアまで全て一貫して設計しており、万一のトラブルにも即時対応が可能です。
標準仕様は一定の指定ピッチで送るのに対し、マルチ送り仕様はステップ毎に異なるピッチ間隔で送ります。
これによりメッシュ加工など間隔を開けて加工をする用途などに適します。
ステップは最大3ステップまで設定が可能です。(標準仕様と同様に一定ピッチで送る事も可能です)
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簡単操作と簡単取付け
操作盤は基本的に送りピッチと送り速度のデジスイッチの数値を設定するだけで複雑な操作を必要としません。
一度上記の設定をすれば電源を投入後にスタートボタンを押すだけですぐに運転が開始できます。
各接続はコネクタ方式で機械本体のサーボモーターとプレス機の材料送りタイミング用のカムに接続するだけです。 -
タイミング角度設定が不要
プレス回転数による送りタイミング角度は内部ソフトウェアにより自動計算を行うため難しい設定は不要。
プレス機の低回転から高回転域もカム設定角度が不要で何も考える必要はありません。 -
高度な送り精度
現場で要求されるプレス加工に対し送り精度±0.03mm以内を達成。
機械本体にトルクに余裕のあるACサーボモーターを使用しており、連続運転や材料の重みで急な負荷がかかった場合でも強力な引張力を発揮し正確なピッチで送ります。 -
長物送りに対応
0.1~6553.5mmの送りピッチに対応し、長い材料のプレス加工やカット加工など幅広い用途にご使用できます。
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独自制御による高速送り
Uシリーズではメカリリース方式においてプレスの最大回転数「800PSM」まで完全対応。
最適化された独自制御システムにより機械本体の性能を限界まで引き出します。 -
高耐久な制御盤
制御盤の筐体は高強度のメタルケースを採用し120mm冷却ファンを搭載しています。
独立型にする事により電磁ノイズやプレスの振動による故障リスクから守ります。
厳しい耐久性テストに合格し、過酷な工場環境にも耐え抜く実績ある制御盤です。
性能参考表
仕様
型 式 | Hシリーズ | Uシリーズ | MHシリーズ(マルチ送り仕様) |
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送り長さ(送りピッチ) | 0mm~6553.5mm | ||
最小設定単位 | 0.1mm | ||
送り精度 | 1mm~100mm:±0.03mm 100mm以上:±0.05mm |
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最高制御回転数 | 0~700SPM | 0~800SPM | 0~500SPM |
送り変速モード | 6段変速 | ||
主要機能 | 自動モード(プレス連動送り) 手動モード(指定ピッチ送り) 自動・手動モードの正転・逆転送り |
自動モード(プレス連動送り) 手動モード(指定ピッチ送り) 自動・手動モードの正転・逆転送り ステップ毎指定ピッチ送り(最大3ステップ) |
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安全機能 | サーボドライバー過負荷リレー出力 サーボエラーリレー出力及び表示灯出力 オーバーヒート自動停止 |
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他機連動出力 | リレー出力及び表示灯出力 | ||
制御方式 | 自社制御システム・デジタルACサーボアンプ | ||
制御盤重量 | 約8kg~15kg (モデルにより異なる) | ||
定格電源 | AC200V (三相) | ||
制御盤サイズ(W/D/H) | 430mm×(250~350mm)×150mm (モデルにより異なる) |
エアリリース方式・メカリリース方式の共通制御盤です。
制御盤は通常横置きタイプですが、ゴム足の位置を変える事により縦置きタイプにもなります。
初めてご購入される際は機械本体とセットでお求めください。
※送り精度は一般薄板材料での実験結果を示すものであり、材料の重さと送り長さによって変動する場合があります。
※最高制御回転数は制御盤本体の性能を示すものであり、使用する機械本体の機種によって制約されます。
※機械本体及び制御盤の外観は製品改良のため、予告なく変更する場合があります。
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